肺腺がん9年目の闘病記

ボトックス注射

ボトックス注射

 2020年10月、左手足の麻痺を改善するため、ボトックス注射を受けに行ったけど、治療せずに帰ったのまネコです。今回は、ボトックス注射の薬剤、用途、治療費や受診の様子について書きたいと思います。(この記事は、1分で読めます。)
薬剤
 ボトックス注射に使う薬剤は、ボツリヌス毒素製剤と言われるもので、食中毒の原因となる「ボツリヌス菌」がつくるタンパク質「ボツリヌストキシン」を薬として用いられるように、加工したものです。

 一種の「毒」ですが、正しく使えば薬になるといったところでしょうか。

用途
 ボトックス注射は、緊張している筋肉に注入することで、リラックスさせる治療法で、1980年代から医学の1つとして取り入れられたものです。

注射 ボツリヌス菌

 美容目的としては、目尻のしわ取りなどに使われていて、皆さんもご存じの通り、多くの芸能人が使っています。

 医療目的としては、脳卒中などに由来する痙縮(けいしゅく)、片側顔面痙攣(けいれん)、眼瞼痙攣などに使われます。
 痙縮~脳の障害のため、手や足が勝手につっぱったり曲がってしまったりしてしまう状態

治療費
 美容目的とした場合は、自由診療になりますので、高額になると思います。
 痙縮(けいしゅく)などの治療で保険適用の場合は、3割負担で7万円~9万円だそうです(薬剤量によって違うが結構高い)。

受診の様子
 僕はCMでボトックス注射の治療法を知り、主治医に紹介書を書いてもらい、MRIの画像や治療歴を送って受診しました。

 担当は、大きな脳神経外科病院の院長先生で、「注射は痛いのかな」と緊張しながら診察室に入りました。
 座ると左手を取って「どれどれ」と触診開始

医者

 どうなるのかと思ってたら、先生が顔を上げて「いやー、リハビリ頑張ってるね、この程度なら必要ないよ。」と褒める有様

 不意を突かれた感じですが、あまり褒められることがない僕は、少しうれしさを感じました。

 結局、治療は受けずに脳腫瘍の状態を見立ててもらい、受診料700円を払って帰ってきました。(♬チャンチャン)

 僕は、結構麻痺ってると思ってましたが、ボトックス注射の治療を受ける患者は、僕より大変な思いをしているんですね。