肺腺がん9年目の闘病記

抗がん剤による脱毛

抗がん剤 脱毛

 2015年12月に抗がん剤の副作用で全身の毛が抜けたのまネコです。今回は、抗がん剤による脱毛の原因、抗がん剤の種類と脱毛頻度、脱毛した場合の対処と考え方について書きたいと思います。(この記事は、90秒で読めます。)
抗がん剤で脱毛する原因
 人の毛(髪の毛、体毛)の毛根には、毛母細胞があります。
 この細胞は、体のどの細胞よりも活動が活発で、発毛、育毛、維持する役割を担っています(特に髪の毛母細胞活動は活発)。

毛根 毛母細胞

 抗がん剤は、毛母細胞にも影響を与えます。
 結果、毛母細胞の活動が低下し、役割を果たせなくなる事が脱毛の原因です。

抗がん剤の種類と脱毛頻度
 どの抗がん剤にも脱毛するリスクがあります。
 僕が使った抗がん剤の商品名と脱毛頻度を列挙しますが、人によって脱毛頻度が違うので、参考としてください。

 TS-1(5%未満)
 アリムタ(10%未満)+カルボプラチン(約18%)DC療法

抗がん剤 点滴

 ジェムザール(20%未満)+カルボプラチン(約18%)GP療法
 アブラキサン(90%以上)+カルボプラチン(約18%)TC療法点滴
 ナベルビン(10%未満)

ハゲになりたくない!
 誰でもそうですが、抗がん剤治療でハゲにはなりたくないですよね。
 そこで、遠隔転移した脳腫瘍に対する効果を考慮しつつ、脱毛頻度が低い治療を自分で調べ、主治医に提案して進めてもらいました。

 しかし、これらの抗がん剤が効かなくなって、脱毛頻度が90%以上のアブラキサンによる治療が始まりました(´Д`)。

脱毛の状態と対処
 脱毛しない事を願いましたが、4週間で見事に全身の毛が抜けました(+_+)
 髪の毛は、2週間後から抜けはじめたので、このままだと家中に抜け毛が散乱すと思い、床屋に行って丸坊主にしました。

脱毛

 ハゲで通すかウィッグを被るか悩んだあげく、勇気のない僕はウィッグを選択しました。

 でも男向けのウィッグって、種類が少ないんですよね。
 明らかに不自然、不審者になりました。

発毛の経過
 脱毛経験がある知人から、「生えてくる髪の質は前と違うよ。」と教えられ、猫毛の僕は、「太く密集した髪の毛だったらいいな。」って期待しました。

 半年後に毛が生え始め、1年で生え揃ったのですが、髪の毛はハゲる前より細い毛、すね毛はふさふさしてるのに頭頂部と眉毛が薄くなっての復元、そりゃないでしょう(-。-)y-

脱毛経験者から
 がんの一次治療は、分子標的薬になりましたが、薬が効かなくなると抗がん剤治療に移行するかもしれません。

 抗がん剤の副作用には、強い倦怠感、味覚障害、意識障害があり、非常につらいものです。

なるようにしかならない

 加えて脱毛となれば、精神的ダメージも受けます。

 しかし、いくら悩んでも仕方ないので、「なるようにしかならない」と思って治療を受けた方が、気が楽になると思います('ω')