がん発覚前の症状と穿刺術
2013年5月にがんが発覚したのまネコです。今回は、がんによる発覚前の症状、発覚のきっかけと措置について書きたいと思います。(この記事は2分で読めます。)
発覚前の症状
がん患者全員に当てはまる症状ではないと思いますが、僕の場合
椅子に座っているのにガクンと体が落ちる(飛行のエアポケット)感覚が5回くらいあった、発覚の2週間前からやたらと咳をするようになった、息苦しさがあり、日増しに症状が重くなった
といった症状がありました。
レントゲン検査で即入院
2013年5月末のことです。
息苦しく、歩くのもやっとの状態になったので、町医者に胸部のレントゲンを撮ってもらったら、医者が驚くほど全体が真っ白な状態でした。
直ぐに提携する病院の紹介を受けて、心臓病棟に入院しました。検査したところ、心臓の周りに大量の水が溜まっていることが分かりました。
がん性心膜炎
心臓の周りに水(心嚢水、しんのうすい)が溜まったのは、がん細胞が心膜に穴を開け、がん細胞、体液、血液を流し込んだのが原因で、これを「がん性線膜炎」(心タンポナーゼ)と言います。
動物の臓器や筋肉は膜で覆われていて、心臓も心膜で覆われています。心臓の場合、潤滑剤の役割をする心嚢水が、心膜との間に約30ml溜まっています。
右上のレントゲン画像が正常な肺で、下の画像が心嚢水貯留の肺です。
穿刺術(せんしじゅつ)
心嚢水の貯留で、心臓が圧迫さている事から早速、心嚢水を抜く手術を病室で受けました(部分麻酔)。
手術は、映像を見ながら肋骨の間から心臓を目指して針を刺し、心臓と心膜の間で針を止め、テープで固定する事で心嚢水を排出する術法で、穿刺術と言います。
見ている方は、間違って心臓に刺さったらどうなるんだろうって気が気じゃない感じです(写真は当時のもの)。
心嚢水などでがん確定
手術では、3日で2ℓを超える異常な量の心嚢水が抜けました。
その後も心嚢水の貯留は治まらず、5回の手術後に抗がん剤を注入して、心臓と心膜をくっ付けることでようやっと治まりました。(少しグロいのでモザイクをかけました。)
心嚢水にはがん細胞があって、右肺の上皮肺野部に23mmの腫瘍、腫瘍が縦隔リンパ節と脳に転移していることから、がんが発覚しました。
まとめ
がんが発覚する4か月前には、職場で健診を受けています。
その結果、原発の部分に「肺のう胞」があるとの事でしたが「心配なし」という所見でした。
それ以降、職場の健診は信用出来なくなり、拒否しました。
がんを見つけるためには、設備が整った病院で人間ドックを受けるのが良いのかもしれません。