肺腺がん9年目の闘病記

甲状腺機能低下症

 1月4日にABCP療法で入院するための血液検査を受けた際、甲状腺機能低下症が判明したのまねこです。今回は、甲状腺機能低下症とは何か、それに伴う筋肉の異常について書きたいと思います。(この記事は、2分で読めます。)

甲状腺機能低下症とは
 脳の下にある下垂体から分泌されるTSH(Thyroid甲状腺、Thyroid刺激、Hormoneホルモン)は、甲状腺を刺激する役割があります。

 甲状腺ホルモンが少なくなるとTSHを分泌して甲状腺を刺激し、甲状腺ホルモンを分泌させます。

 このホルモンは、血液の流れに乗って心臓や肝臓、腎臓、脳など体のいろいろな臓器に運ばれて、身体の新陳代謝を盛んにするなど大切な働きをしています。

 一方、甲状腺から分泌されるホルモンのうち、FT4(Free自由、Thyroid甲状腺、4ヨードの数)は、分泌されるとほとんどが、たんぱく質と結合して血液内に存在します。
 結合せずに自由に動いているFT4の数を測定する事で、甲状腺ホルモンの過不足を調べる事ができます。

甲状腺機能低下症の判断
 血液検査による判断は、TSH値が高と甲状腺ホルモンが少ない状態、さらにFT4値が低い場合は、甲状腺機能低下症と判断されます。

血液検査結果
 TSHとFT4の血液検査は、普段検査対象になっていない検査項目ですが、ABCP療法で入院するにあたり、あらかじめセットとして入っていたものです。

 数値については、
 TSH (2023/1/4) 27.502 (基準値 0.46~3.50)高い
 FT4(同日)      0.32 (基準値 0.71~1.85)低い
でした。

 筋肉異常と甲状腺機能低下症
 筋肉の異常を調べる血液検査として、CKがあります。
 これも入院前の血液検査に入っていて、結果は

 CK 663  (基準値 22~222)
と高い状態でした。

 CK単体では、どんな異常があるか特定するのは難しいのですが、甲状腺機能低下症の場合、筋細胞に影響を与え、CK値が上昇す傾向にあるとしている文献があり、高い理由が分かりました。

 実際の症状(12月中旬~)
 一般的に、甲状腺全体の腫れ、無気力、疲労感、むくみ、寒がり、体重増加、動作緩慢、筋肉の痙攣、筋力低下、アキレス腱反射低下、記憶力低下、便秘、などがあります。

 甲状腺機能低下症が強くなると、傾眠、意識障害、徐脈、心肥大、うつ状態、脱毛(頭髪、眉毛)、皮膚乾燥、過多月経、低体温などの症状が出て、多発性筋炎、進行性筋ジストロフィー症や筋委縮症が疑われるそうです。
 実際に出ている症状は、文字を緑色にしました。

 特に無気力、動作緩慢、筋肉の痙攣、筋力低下は生活に直結するので、結構しんどいものです。

 また、最近見付かった、首と縦郭のがん細胞の治療についても考えなきゃならないので、結構なストレス(+o+)を感じています。