肺腺がん9年目の闘病記

車椅子での入院対応に唖然

  靱帯損傷の治療中に白内障の手術で入院したのまネコです。今回は、入院時に電動車椅子の使用を断られた事、配慮に欠ける病院の対応について書きたいと思います。(この記事は、1分で読めます。)

入院時のやり取り
 白内障の手術で入院した時の話です。
 当時は、靱帯損傷の治療中で、電動車椅子を使っていました。

 入院当日、電動車椅子に座って待っていると、迎えに来た看護師に
 「病棟では電動車椅子は使えません。」
と言われ
 「何で?」
と聞いたら
 「前に転倒した人がいたからです。」
との答え。
 “じゃあ師長に直談判だ”
と思い病棟に向かいました。

師長との話し
 師長に改めて電動車椅子の使用について聞くと、やはり
 「使えません。」
とのこと

僕から
 「左ひざの靭帯が損傷している。左手が麻痺してるので、手押し車椅子では移動できない。」
 「トイレに行く時や顔を洗う時にいちいち看護師を呼ぶ事になる。」
と話したら師長が

 「では、許可を取ります。」
とのこと

 “大体、平らな場所で転倒する奴なんてよっぽどのバカしかいない”
 “なのに許可が必要なのか?”

と思いましたが、許可書に署名させられ、リハビリ技師が車椅子の構造を確認後、車椅子の後ろに「病院承認済」という大きい札を付けられました。

 病棟で電動車椅子する場合は、注意事項を書いた書類(低速で利用、追い越し禁止、交差する場所での一時停止)を患者に渡すだけで十分だと思いませんか?

障害者に対する配慮ができていない
 電動車椅子がないと生活できない障害者は多いと思います。
 入院する患者の状態を事前に確認するのは、当たり前の事ではないでしょうか?

 退院後にネットで検索したところ、病棟で電動車椅子の使用を禁止している病院はありませんでした。

 僕と同じ体験をした人の記事を見つけましたが、病院の対応が改善されたとのことです。

 障害者差別解消法の2本柱は、「不当な差別的取扱いの禁止」と「合理的配慮の提供」です。

 今回の対応は、転倒者がいたとは言え、「合理的配慮の提供」に抵触すると思いますが、皆さんはどう思いますか?