脳の放射線治療
脳の放射線治療を2回受けたのまネコです。今回は、脳の放射線治療について、放射線の種類、単位、医療に使われる放射線量の限界、副作用について書きたいと思います。(この記事は、1分で読めます。)
放射線の種類
主な放射線には
アルファ(α)線、ベータ(β線)、ガンマ(γ線)、エックス(X線)
があります。
このうち電離放射線と呼ばれるガンマ線とエックス線は、透過能力が高いので、
以下の通り医療に使われています。
ガンマ線
ガンマナイフによる定位放射線手術
エックス線
レントゲン、放射線治療
放射線の単位
よく聞く「シーベルト(Sv)」は、人体が受けた放射線による影響(被ばく)の度合いを表すもので、医療に使われる「グレイ(Gy)」は、放射線のエネルギーがどれだけ人体の組織に吸収されたかを表す単位です。
それぞれの単位を比較した場合は、概ね1Sv=1Gyとなります。
医療で使われる放射線量
特に定めはありませんが、脳全体(全脳照射)に50Gy照射すると視神経に多大な影響が出て、90Gyを照射すると、脳組織は死滅するそうです。
脳に対する放射線の照射量には限度があるので、治療に使う放射線量は治療の効果や後の治療を考えた上で使わなければなりません。
脳転移腫瘍で最悪のケースは、僕の様に薬が効かなくなって、放射線治療で多くの放射線を使った状態です。
ただ、放射線治療後、1年経過する毎に1Gy分を差し引いて、次の治療の放射線量を計算して良いとする専門医もいますので、部分的な治療ならできるかもしれませんが…。
副作用について
全ての放射線治療には副作用がありますが、脳に関しては他の部位より重い副作用があって、数年後に起きる場合もあります。
副作用の症状は、放射線皮膚炎、食欲不振、悪心、記憶障害、認知障害、運動性麻痺、失語、脱毛、吐き気、嘔吐,食欲低下などになります。
僕は、ガンマナイフによる定位放射線手術で132Gy、全脳照射で37.5Gy照射しました。
自分だけが思っているのかもしれませんが、今のところ副作用はありません(;O;)