肺腺がん9年目の闘病記

最近の話⑦

 のまねこです。今回は、最近の話として脳腫瘍摘出後の状態、腫瘍マーカー、がん治療薬の変更について書きたいと思います。(この記事は、90秒で読めます。)

脳腫瘍摘出後の状態
 10月のMRIでは脳水疱摘出後の空洞がひと回り小さくなった程度でしたが、12月のMRIでは、直径4㎝の空洞が1㎝程度の大きさになっていました。
 執刀医の言う通り、徐々に小さくなるんですね。
 早く消えて欲しいと思います。

腫瘍マーカーの推移(9月以降)
 9月 CEA 97.3、CA19-19 25.3
 10月 CEA 134.7、CA19-19 49.3
 11月 CEA 280.6 CA19-19 79.5
 12月 CEA 440.8 CA19-19 76.3
 基準値:CEA~5.0下、CA19-19~37.0下

 依然として上昇傾向にあるので、ABCP療法の日程(入院)調整をしようと12月の診察時に話を切り出すと主治医から意外な話がありました。

治療法がABCP療法からテセントリク単剤に
 ABCP療法は、BCP療法(抗がん剤、アバスチン、パクリタキセル、カルボプラチン)に免疫チェックポイント阻害薬「テセントリク(アテゾリズマブ)を掛け合わせた治療法で、どんな変異にも効果があるとされているものです。

 僕は、過去にカルボプラチンでアナフィラキシーショックになった事があったのですが、主治医がカルボプラチンを半分の量にしたら使えると思い、10月にこの療法を勧められました。
 しかし、11月に患者の治療法について話し合う医者のミーティングで、「アナフィラキシーショックになった事があるのであれば危険」と指摘され、断念したそうです。

 PDL抗体が無くても「テセントリク単剤でも効く可能性がある」という議論からはじまったので、仕方ないと割り切るしかありませんが、もう少し抵抗してみようと思います。
 点滴治療(入院)は1月になりそうです。

 気になるのは、テセントリクを使うと半年間は、ほかのがん治療薬が使えないという制限があることです。

再びPET-CT検査
 同じ診察日に主治医から「PET-CT検査を受けて欲しい。」と依頼され、12月12日に受けてきました。
 今は、がんが何処にあるか分からない状態ですので、「腫瘍マーカーが上がっているので、ほかにあるかを確認するため」といったところでしょうか。
 主治医には、既に結果が届いていると思いますが、僕が確認するのは12月23日です。

医療費が無料に
2022年8月から医療費が無料になりました。
 僕は、2016年に脳腫瘍が脳神経を圧迫し、左半身の70%が麻痺して重度障害者(身体障害者2級)の認定を受けました。

 この場合、医療費(入院を除く、医・薬・歯別)の窓口負担は、月額3,000円で残りは札幌市が助成、支払った医療費も保険組合が助成という事になります。

 今回は、1年半前に退職した事により、去年の収入が住民税を支払う基準を下回り、いわゆる住民税非課税世帯となった事が加わって医療費が無料になった次第です。

 右の受給者証それぞれの左上にある○で囲まれた2文字が「障課」の場合は、負担金が月額3,000円(入院は別)、「障初」の場合は、医療費が無料という意味です。
 がんについて良い事はありませんが、医療費については良い事ばかりです。