耐性の話
薬の耐性ができて、分子標的薬が効かなくなった のまネコです。今回は、便秘を例にした慣れによる耐性と薬の耐性、抗菌剤について書きたいと思います。(この記事は、1分で読めます。)
慣れによる耐性
便秘の改善に良く使われているのは、センナと言われています。
センナは、アフリカ原産の生薬で、下痢(瀉下:しゃか)効果の高い便秘薬として知られています。
センナは危険なものでなく、昔は僕も使ってました。
しかし、長い間使うと、濃くしないと効かなくなり、やがて効かなくなります。
これは、慣れによる耐性で、体内にあるのが当たり前と認識されるのが原因です。
薬の耐性(薬剤耐性)
薬の耐性とは、抗体ができて薬が効かなくなった事を意味します。
がん細胞には、分子標的薬や免疫チェックポイント阻害薬、細菌には、抗菌薬(抗生物質、抗生剤)が有効です。
でも、薬を使い続けると、がん細胞や細菌は、生きるためにDNAを変異させて薬を効かないようにします。
これまで開発された薬が効かなくなると、また薬が開発されます。
薬の耐性と新薬の開発は“いたちごっこ”と言えますね。
抗菌薬は風邪に効かない
細菌に効果がある抗菌薬(抗生物質、抗生剤)は、風邪にも効きそうですが、風邪はウイルスが原因の病気なので、効かないそうです。
風邪を治す薬はなく、医者から処方してもらう薬や一般用医薬品は、「緩和」する効果しかないので、栄養を摂って静養することが風邪を治す近道だと言われています。
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