ジェネリック医薬品②近年の不正製造
ジェネリック医薬品を憂慮するのまネコです。今回は、近年、ジェネリックの製造工程に問題があった事例とそれによる影響について書きたいと思います。(この記事は、90秒で読めます。)
死者が出た
一番大きなものとしては、2020年10月に公表された小林化工での睡眠薬の混入事案です。
この薬を服用した患者が2人が死亡、240人以上に健康被害といった結果をもたらしました。
経営陣も問題を知りながら放置していたとのことです。
同じ年には、日医工と長正堂製薬で製造手順が守られていない事が発覚し、小林化工を含め、3社は業務停止命令を受けています。
出荷調整と自主回収
小林化工の事案を受け、抜き打ち検査や自主点検が行われ、製造手順が守られていないケースが次々と発覚し、2021年5月末から8月末までの間に、全体の約3分の1にあたる5,885品目のジェネリック出荷調整と自主回収が行われる事になりました。
そういえば、ジェネリック医薬品会社のコマーシャルは、最近流れてませんね。
今後の見通し
沢井製薬、東和薬品などでもこうした問題があったそうです。
大手の製薬会社でジュネリックを製造できないとなると、そのしわ寄せは、他の製薬会社に行きますが、簡単に増産することはできないので、医薬界では当面、需要に影響する(処方きない)といった事態になっています。
一部のマスコミは、国がジェネリック医薬品の普及率を80%にする目標に応えるため、こうした事が起こったとしていますが、そもそも製薬会社の問題ですよね。
国内で起きている話ですが、約60%を占める海外の製造所は誰がチェックしているんでしょうかね。
開発費が安く承認も早いジェネリックですが、国や会社の管理が甘いのは、大きな問題です。
では、また今度(*^^)v
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