肺腺がん9年目の闘病記

効果のないがんの民間療法

民間医療 ドブに金を捨てた

 民間療法でドブに金を捨てたのまネコです。今回は、がんの民間療法の種類、療法や僕が体験した事について書きたいと思います。(この記事は、2分で読めます。)

民間療法を受けるがん患者の心境

 がん罹ると「少しでも長く生きていたい」と考えるのは普通の事です。
 また、藁にも縋る思いから「病院の治療(標準治療)のほかに良い治療法はない

民間医療 藁にもすがる

のか?」と考えたり、家族や知人に民間療法を勧められるケースもあります。

 そういった時に大金を払ってでも、がんの民間療法を受けてみようという気持ちに陥ってしまうのです。

民間療法の種類

 がんの民間療法には免疫細胞療法、活性リンパ球療法、ワクチン療法、温熱療法、ホルモン療法、超高濃度ビタミンC点滴療法、遺伝子治療、光免疫療法など多数の療法があります。

がんの民間療法 高額

 僕も免疫細胞ワクチン療法を受けた1人ですが、これらの療法にかかる費用は、200万円以上です。

 「民間療法って何?」の記事にも書きましたが、これらの療法でがんは治らない事、標準治療と併用しても効果は上がらない事を重ねて書きます。

免疫細胞療法

 がんの民間療法で、最も多く選択されている療法は、免疫細胞療法です。

 免疫細胞療法は、大きく分けて2つあります。
 それぞれの療法と僕が思う矛盾点を挙げます。

 免疫細胞療法
 免疫細胞療法とは、血液を採取し、がんを攻撃する免疫細胞を培養して体に戻す事で、がん細胞に対する攻撃力を活性化する療法です。

 矛盾点は、免疫細胞だけを活性化する技術はあり得ない事、、既にがんの侵入を見逃し、攻撃しない免疫細胞をいくら培養しても活性化しない事です

がんの民間療法 細胞採取 培養

 樹状細胞ワクチン療法
 樹状細胞ワクチン療法とは、血液を循環する過程に機具を設置し、樹状細胞だけを採取・培養して、人工的ながんの目印(ペプチド)を覚えさせ、リンパ節に注射する事で、がんの感知能力を活性化する療法です。

  矛盾点は、血液には樹状細胞より大きな細胞があるのに、樹状細胞だけを採取するのは不可能である事、ペプチドの定義が不明である事、がんの侵入を感知する能力が失った樹状細胞を培養しても能力が回復しない事です

民間療法は無駄な出費

 僕は、樹状細胞ワクチン療法に約200万円を払いましたが、腫瘍マーカーの推移を見ても効果がない事が分かったので、途中でやめました。

がんの民間療法 後悔

 医療控除申請(申請限度額200万円)をしましたが、返ってきたのは1割以下でした。ドブに金を捨てたと後悔しています。

民間療法の広告に注意

 PCなどで、「癌」や「がん」を含むキーワードで検索すると、民間療法の広告がズラリと表示されます。

 内容を見ると、「第四の治療」、「科学的根拠がある」、「標準治療の限界」、あたかも効果があった思わせる統計図を乗せたり、確立された治療と思わせような専門的用語を使った解説でがん患者を誘導しています。

 不安を感じているがん患者の心境に乗じた魂胆が見え見えです。

がんの民間療法 高額 後悔

最後に

 万が一民間療法を受ける事にした場合は、病院で受けている治療に影響があるかもしれないので、必ず主治医に話してください。

 僕は、がんの勉強が足りなかった事と身内に勧められた事で、大金を払いましたが、民間療法の効果は「全くない」と言えますので、民間療法を考えている方は取りやめした方が良いと思います。

がんの民間療法 取りやめ 旅行

 そのお金で、気晴らしに旅行に行った方が、がんに効果があるのではないでしょうか。