肺の構造と呼吸法
肺腺がんの のまねこです。今回は、人と動物などの肺の構造と、それぞれの呼吸法について書きたいと思います。(この記事は、1分で読めます。)
人間の肺と呼吸法
人の肺は、左右に肺葉(はいよう)というブロックに分かれていて右肺は上葉、中葉、下葉の3つ、左肺は上葉、下葉の2つで構成されています。
気管から入った空気は、枝分かれした細い気管の先端にある房状(シャインマスカットみたいな形)の肺胞で空気と二酸化炭素と交換して排出しています。(右下の図の右下)
肺は収縮することによって空気を取り込んで二酸化炭素と交換しています。
この動きは自力と他力のどっちでしょう?…答えは意識・無意識の全ての呼吸が他力です。
肺を収縮させているのは横隔膜(呼吸筋、右の図の下部)です。
脳と横隔膜は、横隔膜神経でつながっていて、脳の指令で横隔膜が伸縮して肺を動かしているんです。
また横隔膜は、お腹に力をかける排便や出産にも関与しています。ちなみに皆さんが、焼肉で食べるサガリは、ウシの横隔膜です。
動物の肺と呼吸法
哺乳類は、全て肺で呼吸しています。例えば、クジラは、頭の上にある鼻から空気を吸って、背中から二酸化炭素を排出(俗に言う潮吹き)しています。
虫には肺はありませんが、体の横にある気門から空気を取り入れ、気管で呼吸をしています。
両生類は主に皮膚で酸素を取り入れています。このうちカエルは、おたまじゃくしの時はえら呼吸、カエルになったら肺と皮膚で呼吸しています。
1番効率の良い呼吸をしているのは動物は鳥です。
簡単に言うと、嘴(くちばし)の後ろにある鼻から空気を吸って、肺で二酸化炭素と交換することなく、口や鼻から排出されます。
つまり、呼吸が一方通行なんです。肺の病気とは無縁なんでしょうね。
嘴という漢字は、鬼滅の刃の嘴平伊之助(はしびらいのすけ)の名前に使われていますが、イノシシの面をかぶっているのに嘴が使われているのかは謎です…。