肺腺がん9年目の闘病記

軟膏の効き目と種類

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 分子標的薬の副作用の病気(爪囲炎)で最も強い軟膏を使ったのまネコです。皮膚に使われる塗り薬は、クリーム、軟膏、ローションがありますが、今回は、軟膏の強さ(効き目)と種類について書きたいと思います。(この記事は、1分で読めます。)
軟膏とは
 塗り薬には、有効成分を皮膚に留めるために基剤が使われます。
 軟膏は、ワセリンを基剤として使っているので、クリームやローションに比べ、皮膚に留まる力が強いのが特徴です。

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 反面、ベタベタするので使う事を敬遠する人も多いと思います。
 また、軟膏にはステロイドを使っている物と使っていない物(非ステロイド)に分けられます。

ステロイドとは何か?
 人は、体に異変が生じると抗炎症と抗アレルギー作用を持つ副腎皮質ホルモンを分泌して、体を守ろうとします。
 ステロイドは、このホルモンを人工的に作った物です。

 ステロイドには
 抗炎症作用
 炎症を促す物質の産生を抑制
 細胞増殖抑制作用
 炎症反応を起こす細胞の増殖を抑制
など、炎症を抑える働きがあります。

ステロイドを使った軟膏
 ステロイドを使った軟膏は、効き目の強さに応じて、強い順に
  strongest、very strong、strong、medium、weak
に分類されます。

 分類による軟膏の主な商品名は

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 strongest
 デルモベート、ジラフール
 very strong
 フルメタ、アンテベート
 strong
 ベトネベート、メサテルム
 medium
 メドメックス、ロコイド
 weak
 フレドニソロン、コルテス
になります。

非ステロイド軟膏
 非ステロイド軟膏には分類がなく、ステロイド軟膏を使うほどではない軽度の炎症の場合に使われます。

 主な商品名は、スタデルム、コンベック、トパルジック、デルマクリンになります。

用法に注意
ステロイド軟膏の副作用は、特に顔面

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 細菌、真菌、ウイルスによる感染症
 皮膚が薄くなる  
 皮膚が赤くなる
 血管が浮き出る
 免疫力の低下

といったものが挙げられますが、浸透が高い(皮膚が薄い)場所に強い軟膏を使わない限り、副作用が出るのは稀です。

 用法に応じて正しく使いましょう。