肺腺がん9年目の闘病記

吐き気止め

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 抗がん剤治療と全身麻酔で、吐き気止めを使ったのまネコです。今回は、吐き気止め(制吐薬 、せいとやく)について、吐き気の原因、制吐薬の開発、種類、効果などについて書きたいと思います。(この記事は、90秒で読めます。)
吐き気の原因と制吐薬
 薬物で吐き気や嘔吐の症状が出るのは、脳幹のCTZと呼ばれる受容体が、薬物などに反応して、嘔吐中枢に刺激を送り、嘔吐を誘発することが原因です。

吐き気の原因 制吐薬は、嘔吐中枢への刺激を遮断したり、抑制する機能があるので、吐き気を抑える事ができるのです。

制吐薬の開発
 日本における医療用の制吐薬の発売は、2009年の「イメンド」が最初で、化学療法による悪心・嘔吐や術後の悪心・嘔吐の予防を目的にでアメリカの製薬会社メルクが開発したものです。

 その後も多くの制吐薬が世界中で開発されています。

制吐薬の種類
 制吐薬は、吐き気止め以外に、悪心、食欲不振、胃炎、十二指腸潰瘍、腎炎、尿毒症などにも使われます。

 主な医療用の制吐薬(商品名)には、ドンぺリドン、ナウゼリン、オンダンセトロン、ゾフラン、パロノセトロン、イメンド、オランザピン、ジプレキサ、アプレピタント、ガナトン、プリンペラン、デカドロンなどがあります。

 また、スペアミント、ペパーミント、生姜、ヤエヤマアオキ(ノニ果実)にも吐き気を抑える効果があるそうです。

どの制吐剤が使われるか
 病院によって違うと思いますが、僕が通院している病院では、抗がん剤の吐き気止めにデカドロン、麻酔科ではプリンペランが使われています。

 抗がん剤治療では、治療の直後にデカドロンを点滴し、翌日から錠剤を飲むといった流れで使われます。

制吐剤以外の効果
 デカドロンには、吐き気を抑制するほか、体調を整えたり、食欲を促する働きなど100以上の効能や効果があります。

聖闘士星矢

 僕は常に倦怠感がありますので、デカドロンを処方してもらってます。
 飲むと「聖闘士星矢」のように覚醒(ちょっと大げさ?)しますので、一種の麻薬とも言えますね。

 麻薬は、依存症になりやすいと言われていますので、少量を隔日で飲んでます。