肺腺がん9年目の闘病記

新薬の開発を知る上で大事な薬のネーミング

新薬 ネーミング

  2021年7月にダグリッソが効かなくなり、新薬の開発状況を調べているのまねこです。今回は、新薬の開発状況を調べる上でキーワードになる新薬のネーミングについて書きたいと思います。(この記事は、1分で読めます。)

薬のネーミング

 薬には、研究、開発、治験、申請、発売といった過程があり、過程に応じて4つの名前があります。

 研究段階では化学物質名、開発段階ではコードネーム、申請段階では一般(物質)名、販売では商品名というものです。

 肺腺がんに使われる分子標的薬、タグリッソ(アストラゼネカ社)を例にすると、コードネームがAZD9291商品名がタグリッソ(tagrisso)一般名がオシメルチニブ(osimertinib) となります(化学物質名については、専門的知識がないと理解できないので省略します)。

分子標的薬 タグリッソ

 医者と患者の間では「商品名」、学会や論文では、「コードネーム」、「一般名」が使われます。

新薬の開発状況をどう調べるか

  新薬の開発状況は、学会(肺がんは、日本肺癌学会)や論文で発表されます。
 ネットで自分のがんについて、最新の学会や論文があるかどうかを調べ、これまでなかった、薬のコードネームや一般名が載っていれば、新薬という事になります。

    また、一般名に「チニブ(tinib)」が付くのは、WHO医薬品国際一般名称委員会の取り決めで、チロシンキナーゼ阻害薬(遺伝子変異などによるがん増殖信号の伝達を

学会 会議室

阻害する)ですので、新薬を探すキーワードになります。

まとめ

 肺がんの薬に限らず、薬を長く使うと耐性(効かなくなる)が出来ます。
 そして、何れかは薬の選択肢が無くなって、死ぬ事になります。

 新薬が開発されている事は、延命の希望を持つ事が出きて、その希望は気持ちに余裕をもたらす事になります。

 でも新薬の治験は結構長いので、使用が間に合うかは、運次第です…。