がんの組織型分類
非扁平上皮がん(肺腺がん)ののまネコです。今回は、通常部位別に呼称されるがんを組織型で分類し、それぞれの名称、発症部位、簡単な特徴、概ねの割合について書きたいと思います。(この記事は、1分で読めます。)
がんの組織型分類
がんは通常、原発(がんができた場所)によって、肺がん、胃がんなどと呼ばれます。
でも、同じ場所(付近)のがんでも組織型が違うと治療の方法が全く違うのです。
がんを知るためにも組織型分類を理解するのは大事だと思います。
分類の概要
がんを組織型で分類すると大きく「小細胞がん」と「非小細胞がん」の2つに分けられます。
「非小細胞がん」は、さらに3つに分類され、全体としては4つに分類されます。
小細胞がん
小細胞がんは、本来の細胞より小さいがん細胞で構成され、肺、前立腺、膀胱、食道、子宮頚部、胃、大腸などで発症し、がん細胞が急速に増殖する性質を持っています。(約15%)
非小細胞がん
1 扁平上皮がん
皮膚や器官の粘膜の表面(口や喉の内部、食道の内側、子宮、腟、肺など)で発症し、ゆっくり進行します。(約30%)
2 非扁平上皮がん(僕のがん)
腺組織(上皮組織、細胞の層)胃、腸、子宮、肺、乳房、卵巣、前立腺、肝臓、すい臓、胆のうなどで発症します。
浸潤や転移(周囲に攻め込むのが浸潤、遠くまで移動するのが遠隔転移)が、急速に進行し、脳に転移する症例が多いのが特徴です。(約50%)
3 大細胞がん
扁平上皮がん、腺がん、小細胞がんの特徴が見られないもので、大きな細胞が結束したものです。
肺で発症した場合、初期症状が見られず、診断も難しいことから発見時には胸膜に浸潤している症例が多いのが特徴です。(約5%)
※ %表示は目安です。
その他のがん
4つの組織型分類に「その他」というの分類を加えている医者や研究者がいますが、腺様嚢胞がん、カルチノイド、粘表皮がん、がん肉腫を指すと思います。
がんの用語は、分かりずらい
以上になりますが、「わからん。」、「もういいわ。」という声が聞こえてきそうですね(゚∀゚)
おっしゃる通りで通りで、がんという病気には、普段聞きなれない用語が非常に多く使われています。
「患者が理解できる用語を使ってくれよ!」って言いたいですね。