診療報酬とは
重度障害者のため、医療費が無料のまネコです。今回は、病院の経営に不可欠な「診療報酬」、基礎点数と加算点数の決め方、点数による医療費の計算方法、重度心身障がい者医療費助成について書きたいと思います。(この記事は、1分で読めます。)
診療報酬とは?
簡単に言うと、医療行為の対価として患者が支払う医療費で、病院の主な収入源のことです。
医療費は原則、被用者保険・国民健康保険で原則3割負担と決められていて、残りの7割は、医療保険者が払う仕組みになっています。
また、診療報酬は、各医療行為の点数、初診料の点数、再診料の点数、乳幼児加算点数、時間外加算点数を基に計算された医療費で、点数は全国一律に決められています。
診療報酬の改定
医療報酬の改定は、2年に1回行われます。
まず、国が予算編成をする際に、医療報酬の改定率を示し、中央社会保険医療協議会の意見を求め、意見に基づき厚生労働省大臣が、社会保障審議会医療保険部会・医療部会を招集して点数や加算点数の見直しをしています。
医療費の計算
医療費は金額ではなく、点数を基準としており、点数は領収書や明細書に記載されています。
計算方法は1点10円で、身近なものを例にすると、初診料は288点(2,880円)になります。
患者の支払い(3割負担)は、864円で10円未満は四捨五入されるので860円になります。
重度心身障がい者医療費助成
冒頭に僕の医療費は無料と書きましたが、重度心身障がい者医療費受給者証の交付を受けているからです。
市町村によって違いがあるかもしれませんが、診察時にこの受給者証を呈示すると、医科、歯科、薬局の負担割がそれぞれ1割となり、支払い金額の上限が月3.000円になります(残りは市が負担)。
また、支払った医療費は、社会保険組合が補填してくれるので、実質無料です。(国民健康保険に移行した場合は、補填なし)
重度心身障がい者医療費受給者証の交付を受けられるのは、身体障害者の場合、1級と2級(重度障害者)の認定を受けている者ですが、申請が必要です。
僕としては、がんの治療薬が高額(3割負担で月約10万円)になるので、非常にありがたい制度と感謝しています。
「かかりつけ医」を持ちましょう!
信頼できる「かかりつけ医」がいるのまネコです。今回は「かかりつけ医」とは何、「かかりつけ医」を持つメリット、初診料で注意すべき事について書きたいと思います。(この記事は、1分で読めます。)
「かかりつけ医」とは
そもそも「かかりつけ医」の定義とは?
頻繁に通院していない方には無縁でしょうが、日本医師会ホームページでは、
健康に関することをなんでも相談できる上、最新の医療情報を熟知して、必要な時に は専門医、専門医療機関を紹介してくれる、身近で頼りになる地域医療、保健、福祉を担う総合的な能力を有する医師
とされています。
しかし、この内容に合致する医者は、中々いないですよね。
「かかりつけ医」は、患者が決めるものなので、「親身になって話を聞いてくれる信頼できる医者」といったところでしょうか
「かかりつけ医」を持つメリット
持病があって、頻繁に同じ病院などに通院している方は、担当医がいると思います。
担当医を「かかりつけ医」として、持病以外の病気でほかの病院に行く場合、紹介書を書いてもらえば、初診料が無料になり、受診もスムーズに受けられます。
また、ほかの病院の受診内容や治療の情報が「かかりつけ医」に集まる事で、ちょっとした体調の変化にも気づいてくれるので、病気の予防や早期発見、早期治療につながります。
病院の規模による違い
「かかりつけ医」を小規模病院の医者にするのと総合病院の医者とするのとでは、若干違いがあります。
小規模病院の場合は、専門とする受診科は、限られていますが、総合病院には多くの受診科があります。
メリットの項目に書きましたが、専門科以外の病気の受診や治療を受けるには紹介書を医者に書いてもらいます。
その点、総合病院では、「かかりつけ医」が患者の症状に応じて専門科医にメールや電話で連絡をしてくれるので、紹介書を書いてもらうより、スムーズに受信できます。
また、患者の病歴や症状は、データーベースに一元化されているので、担当医以外の医者や看護師も見ることが出来ます。
初診料も同じ病院なのでかかりません。
総合病院に「かかりつけ医」を持つ方が患者の負担が軽減されます。
「選定療養費」に注意
現在、医療の初診料は、2,880円です。
200床以上の病院(地域医療支援病院)を紹介書なしで受診すると、初診料に病院が定めた「選定療養費」が加算され、概ね5,000円から6,000円を請求されるので、注意が必要です。
医療費は、年々高くなっているので、「かかりつけ医」を上手に活用して医療費を節約する事をお勧めします。
最近の話⑥
のまネコです。今回は最近の話として、脳腫瘍の摘出手術(予定)、新型コロナの陽性反応が出たこと、腫瘍マーカー、免疫チェックポイント阻害薬と抗がん剤の併用によるがんの治療(予定)について書きたいと思います。(この記事は、90秒で読めます。)
脳腫瘍の摘出手術(予定)
最近の話➄に書いた空洞状態の脳腫瘍(脳水疱)ですが、8月5日に権威のある脳神経外科医の診察を受け、8月中に摘出手術を受ける事にしました。
脳水疱が、更に大きくなると、周りの脳に影響を与えるので、右半身の麻痺やてんかんになる可能性があるといった理由です。
ですが、入院当日のPCR検査で陽性(無症状)と診断されて手術は延期
かみさんも陽性で、自宅療養セット(食料)を送ってもらい、10日間自宅療養しました。
腫瘍マーカー
9月の腫瘍マーカーは、CEA 97.3、CA19-19 25.3で、2016.6以降、最も高い数値になってしまいました。
(基準値:CEA~5.0以下、CA19-19~37.0以下)
抗がん剤による治療
タグリッソの耐性が出来たと判断してから1年2か月、治療方針が決まりました。
それは、ABCP療法といって、免疫チェックポイント阻害薬のテセントリク(アテゾリズマブ)、アバスチン(ベバシズマブ)、パクリタキセル(パクリタキセル)、カルボプラチン(カルボプラチン)の4剤を併用する治療法です。
()内は一般名で、ABCPは一般名の頭文字を組み合わせたものです。
治療の効果
治療の効果は、2017年12月7日、欧州臨床腫瘍学会免疫学シンポジウムで発表された治験結果によるものです。
この発表を端的にまとめると、無増悪生存期間(PFS)の中央値は、これまで非小細胞肺がんの標準治療(前化学療法)であったBCP療法(アバスチン、パクリタキセル、カルボプラチン)が6.8カ月、これにテセントリクを加えたABCP療法が8.3カ月であったそうです。
無増悪生存期間(PFS)とは、治療中(治療後)にがんが進行せず安定した状態である期間の事です。
生存期間についても伸びることが期待されます。
副作用など
医療的な副作用ではありませんが、1番は、カルボプラチンによる脱毛です。
僕は1度、アブラキサンで脱毛していますので今回で2回目になります。
今は、AGA療法(育毛の飲み薬)をしているで、ハゲにならない可能性は少しありますが、毛が抜けてきたらきっぱりと坊主頭にしようと思ってます。
治療は点滴ですが、初回は6~7時間、2回目以降は5~6時間かかります。
やはり、飲むだけで治療できる分子標的薬は、患者の負担が少ない画期的な薬ですね。
肝臓の病気を予防する
若い頃に脂肪肝だったのまネコです。今回は、肝臓の役割、肝障害による病気と原因、肝機能を短期間で改善できるサプリメント(オルニチン)について書きたいと思います。(この記事は、90秒で読めます。)
肝臓の役割
肝臓は、血糖値の調節、タンパク質の合成、尿素の合成、胆汁(脂肪の分解を助ける)の生成、解毒作用といった、健康の維持に広く関わる大事な臓器です。
肝障害による病気と原因
肝臓に関する病気には、急性肝炎、劇症肝炎、慢性肝炎、アルコール性肝炎、脂肪肝、肝硬変、肝がんなどがあります。
主な原因は、アルコールの過剰摂取、暴飲暴食による肥満とされています。
血液検査で分かる肝障害
肝臓に障害が起り、肝細胞が壊れると血液中に酵素が放出され、その量が多いほど障害の程度が高い事になります。
この量は、血液検査の項目にある
ALT(アラニンアミノトランスフェラーゼ)または、GPT(グルタミン酸ピルビン酸トランスアミナーゼ)
AST(アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ)または、GOT(グルタミン酸オキサロ酢酸トランスアミナーゼ)
γ-GTP(ガンマグルタミルトランスペプチダーゼ)
の数値で分かります。
正常値は
ALT 4~45 1u/L(1mL)
AST 10~40 1u/L(1mL)
γ-GTP 9~70 1u/L(1mL)
で、ALTとAST、両方の数値が高い場合は肝臓障害、ASTのみが高値の場合は急性心筋梗塞による心筋障害や筋肉疾患、ALTの数値だけが高い場合は軽度の肝臓障害の疑いがあるそうです。
肝障害の改善に効果のあるサプリメント
改善策としては、酒を飲みすぎない、油物を控える、適度な運動だそうですが、病気になっていない状態で生活習慣を変えろと言われても変えられないのが実情です。
ではどうするか?
それは、サプリメント(協和発酵バイオ「オルニチン」)を飲むことで改善できます。
しじみに含まれる成分の一つに「オルニチン」というアミノ酸があります。
この成分には、成長ホルモンの分泌を促進し、疲労回復、睡眠の質の改善、肝機能の向上、アンモニアを無害な尿素に変換、解毒の促進といった働きがあります。
協和発酵バイオ「オルニチン」は、味噌やヨーグルトと同じ微生物の発酵の力で作られ、1粒にしじみ約300個分相当のオルニチンが含まれているそうです。
僕は、子供の頃から肝臓の数値が高く、大人になり酒の飲みになったので肝脂肪だったのですが、20年ほど前に知人に勧められ、オルニチンを飲んでからは、毎晩お酒を飲んでも肝臓の数値は、ズーッと基準値内です。
CMでは「朝がスッキリ」とか「元気になる」とか宣伝していますが、正直僕には当てはまりません。
効果は人それどれかもしれませんが肝臓の数値が高い人には、試してみてもらいサプリメントです。
初回お試しは500円(1日6錠15日分、送料無料)、通常価格は、お試しと同量で1,543円です。
靱帯損傷②
2021年2月に左ひざの内側側副靭帯(ないそくそくふじんたい)を損傷したのまネコです。今回は、受診の内容と医者への不満を書いた「靱帯損傷①」の続きとして、靱帯の形成、ケガ、治療と回復状況について書きたいと思います。(この記事は、90秒で読めます。)
靱帯の仕組み
ケガをした事をきっかけに、靱帯の事を調べました。
靱帯のケガは、スポーツ選手に多く見られます。
靱帯は、骨と骨を繋いで関節を形作り、補強や関節の可動域を制限するもので、人間には、肩、胸、肘、股関節、膝、足に靱帯があります。
膝の靱帯の名称は、関節の中にクロスしている前の靱帯を前十字靱帯、後を後十字靱帯と言います。
膝関節の外側にあるのを外側側副靭帯(がいそくそくふくじんたい)、内側にあるのを内側側副靭帯と言います。
僕が損傷したのは、左膝の内側側副靭帯です。
靱帯のケガ
靱帯のケガは、関節に過度な負荷がかかり、靱帯が伸びた状態を意味します。捻挫もほぼ同じ意味です。
症状を表す表現は3段階で、わずかに伸びた程度の損傷を1度、部分的に断裂したものを2度、完全に断裂したものを3度の損傷(手術が必要)としています。
僕のケガは、自己診断で2度だと思います。
2回目の診察
ケガをした当日、ケアマネに電話したところ、電動車椅子を手配してくれました。(結構カッコいー)
2日後、介護タクシーで、病院に向い診察室に入ると、40歳位の医者(准教授)がいました。やる気のありそうな医者で一安心
「MRIを撮りましょう。」と言われ、「やっぱりそうでしょう」と思い、画像を見ると靱帯が切れかかっている状態がが良く分かりました。
この日も膝から血を20cc抜きました。
その後に溜まった血は、自然に分散して体に吸収されるという事で、診察は4回で終わり、後は自己努力となりました。
治療と回復まで
靱帯損傷の治療は、安静にする、痛みのある所を20分間隔で冷やす、痛み止めを飲むといったものです。
巣ごもり状態で治るのを待つといった状態で、痛みが弱まるまでに6週間、完治するまでに5か月かかりました。
二度と経験したくないケガでした。皆さんも気を付けてください。
靱帯損傷①
恥ずかしながら2021年2月に玄関前で滑って転んだ拍子に、膝の靱帯を損傷したのまネコです。今回は、靱帯を損傷して、一度は断られたが、病院で診察を受けた話について書きたいと思います。(この記事は、1分で読めます。この記事には続編があります。)
ケガの原因
マンション前のスロープに氷が張り付いていて、滑って転んだ拍子に左膝を捻じりました。
足を動かすだけで激痛が走る状態になって、かみさんの介助でやっとの事で部屋にたどり着きました。
診察を受けるために
デイサービスの看護師にアドバイスを受け、救急車で主治医(呼吸器科)がいる病院に行こうと思い、15時頃に電話したところ、診察を断られました。
何でよーっ!て思い、電話に出た看護師に問い詰めると、「来てもいいけど入院はできない、ほかの病院への紹介書も書けない」との回答(医者)
?何それって思い、理由を聞いても「ダメなんです」の一点張り
外科の担当医がいるのに、診察を断る事は、医者の応召義務に反します。
また、診察もしていないのに紹介書を書かないと言うのは、意味が分かりません。
受診
取り合えず診てもらうしかないので行きました。
車椅子で診察室に入ると、面倒くさい顔をした医者が来て、膝の様子を見てとぶっきらぼうに「レントゲン取ってきて。」と一言
「レントゲンで分かるのかよー」と思いながら診察室に戻り、レントゲン写真を見ても症状の説明はなし(見ても良く分からない)
「膝から血を抜くよ。」言われ、太っとい針で40cc抜かれたんですが、声が出そうになるほど痛い針でした。
その後、医者から「明後日、膝専門の先生が医大から来から診てもらって。」と言われ、″あんたが担当じゃなくて良かったわ”って思いました。
帰りは救急車に乗るのもどうかなぁって思い、激痛を我慢してタクシーで帰りました。
ケガといい、医者といい、最悪の1日でした。
軟膏の効き目と種類
分子標的薬の副作用の病気(爪囲炎)で最も強い軟膏を使ったのまネコです。皮膚に使われる塗り薬は、クリーム、軟膏、ローションがありますが、今回は、軟膏の強さ(効き目)と種類について書きたいと思います。(この記事は、1分で読めます。)
軟膏とは
塗り薬には、有効成分を皮膚に留めるために基剤が使われます。
軟膏は、ワセリンを基剤として使っているので、クリームやローションに比べ、皮膚に留まる力が強いのが特徴です。
反面、ベタベタするので使う事を敬遠する人も多いと思います。
また、軟膏にはステロイドを使っている物と使っていない物(非ステロイド)に分けられます。
ステロイドとは何か?
人は、体に異変が生じると抗炎症と抗アレルギー作用を持つ副腎皮質ホルモンを分泌して、体を守ろうとします。
ステロイドは、このホルモンを人工的に作った物です。
ステロイドには
抗炎症作用
炎症を促す物質の産生を抑制
細胞増殖抑制作用
炎症反応を起こす細胞の増殖を抑制
など、炎症を抑える働きがあります。
ステロイドを使った軟膏
ステロイドを使った軟膏は、効き目の強さに応じて、強い順に
strongest、very strong、strong、medium、weak
に分類されます。
分類による軟膏の主な商品名は
strongest
デルモベート、ジラフール
very strong
フルメタ、アンテベート
strong
ベトネベート、メサテルム
medium
メドメックス、ロコイド
weak
フレドニソロン、コルテス
になります。
非ステロイド軟膏
非ステロイド軟膏には分類がなく、ステロイド軟膏を使うほどではない軽度の炎症の場合に使われます。
主な商品名は、スタデルム、コンベック、トパルジック、デルマクリンになります。
用法に注意
ステロイド軟膏の副作用は、特に顔面で
細菌、真菌、ウイルスによる感染症
皮膚が薄くなる
皮膚が赤くなる
血管が浮き出る
免疫力の低下
といったものが挙げられますが、浸透が高い(皮膚が薄い)場所に強い軟膏を使わない限り、副作用が出るのは稀です。
用法に応じて正しく使いましょう。
医者の義務
診察を断られたことがあるのまネコです。今回は、医師法に規定されている主な医者の義務、問題になりやすい応召義務と判例などについて書きたいと思います。(この記事は、1分で読めます。)
主な医者の義務
医者の義務は、医師法に定められています。
患者に身近なものには、診断書等の交付義務(19条2項)、処方せんの交付義務(22条)があります。
みなさんは、診断書を書いてもらったり、処方せんを出してもらうために「お願いします。」と言っていると思いますが、医師の義務なので言う必要はないんです。
といっても言っちゃいますけどね。
応召義務
よく問題になるのは、応召(応招)義務(19条1項)で、「診療に従事する医師は、診察治療の求があった場合には、正当な事由がなければ、これを拒んではならない」とされています。
この規定は、1880年に旧刑法で制定され、警察犯処罰令、医師法施行規則、国民医療法、医師法と引き継がれてきたそうです。
古い条項なので、改正する意見もありますが、人道的な面から見ても、医者がいるのに受診しないのは、いかがなものかと思います。
応召義務違反の判例
判例では、正当な理由があるのかが論点になっているようです。
勝訴
医師の診療方針に納得せず、自己判断による診療を要求する場合、医師に対する暴言や暴力で信頼関係が失われている場合、専門外の患者に別の病院に行くように告げ、患者もそれに従った例
敗訴
気管支ぜんそくの小児が、満床を理由に受け入れを拒否され、遠方の小児科に搬送されて死亡した例
診察を断られた事がある
僕は、転んでケガをした時、一時的に診察を断られた事があります。
医者が勤務している時間だったので、看護師に理由を問い詰めると、再度医者に伺いを立てたらしく、診察することになり、救急車を呼んで病院に行きました。
義務を果たそうとしない医者がいるとは情けない話です。
過活動膀胱
過活動膀胱(尿漏れ)の症状が出て、泌尿器科に通っているのまネコです。今回は、過活動膀胱になる原因、検査、処方される薬について書きたいと思います。(この記事は、2分で読めます。)
過活動膀胱の原因
僕が30歳位の時、ゴルフの飲み会で50歳位の男の人が、「年を取ると、シッコがしたいと感じたらトイレに行く前に漏れちゃう。」と話していました。
「そうなの」程度で聞き流していましたが、50歳を過ぎて僕もそうなっちゃいました(+o+)
過活動膀胱の原因は、解明されてませんが、加齢や精神的ストレスによって、膀胱の尿量を感知する神経、膀胱の筋肉に動きを伝える大脳が上手く機能していないと考えられています。
過活動膀胱の症状
過活動膀胱は、膀胱が意思とは、関係なく勝手に収縮するという病気で、患者数は、810万人以上とされています。
症状は、トイレが近い(頻尿)、我慢できないような尿意が起こる(尿意切迫感)、夜中に2回以上トイレに行く(夜間多尿症)といったものです。
正常な尿の回数は、50歳男性で1日7.2回で、1日8回以上になると過活動膀胱が疑われるそうです。
僕の場合、尿回数の平均が1日12回(内、夜間が3回)という状況になったので、診察を受ける事にしました。
検査
泌尿器科で尿検査は必須ですが、過活動膀胱が疑われる場合の検査は
尿流動態検査
事前に調べたところ、尿の勢いを測定する検査で
仰向けになって足を広げる、カテーテルを尿道と肛門に挿入する、生理食塩水を注入、十分な尿意が起こったら排尿
となっていました。
心して検査室に入ったのですが、「測定開始」ボタンを押して、洋式便器に排尿後、「測定終了」ボタンを押して出てくるレシートを看護師に渡すだけで済みました(*'▽')
残尿検査
残尿量を確認する検査で、尿流動態検査の直後に膀胱をエコーを使って検査します。
腫瘍マーカー検査
血液検査で、腫瘍マーカー検査(PSA)の数値を確認して、前立腺がんの疑いがあるのかを検査します。
そのほか、CTやMRIなどの画像検査をする病院があるそうです。
治療と効果
「ベタニス錠」、「ベオーバ錠」と言う飲み薬で治療(改善)します。
これらの薬には、膀胱を広げ尿道を縮めることで、尿を蓄えやすくし過活動膀胱による尿意の切迫感や頻尿などを改善する効果があります。
僕は、ベオーバーを2年ほど飲んでますが、尿回数は1日8回(内、夜間1~2回)に減りました。
だけど夜間の回数は多いので、分子標的薬の副作用(頻尿)が原因かもしれません。
CRP検査
CRPの数値がかなり高くなった事があるのまネコです。血液検査にCRPという項目があるのを知っていますか?今回は、CRPとは、CRPの数値は何を意味するのかなどについて書きたいと思います。(この記事は、1分で読めます。)
CRPとは
「CRP(C-リアクティブプロテイン)」は、体内で炎症が起きると血液中に分泌されるタンパク質のことです。
このタンパク質は、何らかの病気(感染症、膠原病、心筋梗塞、肝硬変、悪性腫瘍、敗血症、組織損傷など)による免疫反応が起きると、炎症を抑えるために肝臓で合成され、血液中に放出されます。
強い炎症が起きるとCRPの量も増えますので、血液検査で数値を確認する事で「病気に罹っているか」、「病気の度合いはどうか」といった事が分かります。
新型コロナウイルスを検出する「PCR検査」とは違いますのでお間違えなく('_')
基準値
CRP検査の基準値は、0.30mg/dL(1dL=100ml=100cc)以下とされています。
病気でない場合の数値は、子供はほぼゼロですが、年を取るとある程度の数値が出ます。経験からすると、0.50/dL位なら問題ないと思います。
数値は、免疫障害でも上がります。
僕は、高い数値(0.70/dL以上)が続いて、ヘロヘロになっていた時期がありました。
最高値は、測定不能(35.00/dL以上)で、急性虫垂炎に罹った時でした。
検査結果は2日前の状態
CRP検査の結果は、非常に役に立ちますが、CRPの量は上昇するのが遅いため、概ね2日前の状態を表すとされています。
2日前の新聞のようなものだから、むしろ読まないほうが良いと言う医者もいます。
とは言っても、細菌が原因の病気では、CRP検査の数値を参考にするしかないので、数値を基に治療計画を立てています。
血液検査を確認する習慣を
血液検査は、自分では気付かない体調の変化を教えてくれる大事なデータです。
今回のテーマにした、CRPのほかにも、白血球中の免疫細胞数、肝機能の数値(γ-GTP、AST、ALT)、腎機能の数値(尿酸値)などの病気につながる検査結果を確認できます。
血液検査のコピーは、医者にもらえますので、家に帰ってからじっくり見てはどうでしょうか。
本ブログについて
治療や入院でブログ投稿の期間が開く事がありますのでご了承ください。
2022.8.23に脳腫瘍の摘出手術を受けますので、前後約2週間はブログをお休みします。
医療リハビリと介護リハビリ
脳転移腫瘍の影響で左の手足が中度の麻痺になり、デイサービスに通っているのまネコです。今回は、病院でリハビリ受けられる疾患と利用日数、利用日数が過ぎた場合、どういった手続きでリハビリを続けられるかについて書きたいと思います。(この記事は、90秒で読めます。)
医療リハビリの日数制限
厚生労働省は、2006年の診療報酬改定で、健康保険を使ったリハビリ医療を脳血管疾患、運動器、呼吸器、心大血管疾患に限定し、利用日数を
血管疾患 180日
運動器 150日
呼吸器 90日
心大血管疾患 120日
に制限しました。
この改定は、3月10日公開、4月実施と急なもので、該当しない疾患の人や日数を過ぎている人は、病院のリハビリから追い出されることになりました。
要は、「医療費がかさむので、回復の見込みがない者は、2000年に創設した介護保険制度を使え」という事です。
僕も病院で麻痺のリハビリを受けていましたが、1年半で追い出されました。
介護保険制度を使うには
運動器のリハビリの話になりますが、介護保険制度を使えば、デイサービス(通所介護)でリハビリを続けられます。
これには①市区町村による介護認定を受ける②ケアマネージャー(ケアマネ)と契約する③本人、ケアマネ、デイサービス業者(業者)の三者契約をする事が必要です。
介護認定
市区町村の介護認定担当窓口に「介護保険要介護・要支援認定申請書」を提出します。
調査員から連絡が入り、自宅訪問の日程を調整します。
調査員が訪問し、体の状態の確認、質問をして一次審査をします。
市区町村が審査会議を開き、一次審査を基に介護度を認定し、介護保険被保険者証を発行します。
介護認定についてはここ、認定基準についてはここをクリックすると詳しい内容の記事が開きます。
ケアマネとの契約
市区町村が発行する資料(ウエブ)からケアマネを選んで契約します。
とは言っても、どのケアマネ(会社)を選ぶかは、難しいと思いますので、ケアマネと契約している知人から評判を聞いたたり、自宅から近いといった条件で選ぶと良いかと思います。
三者契約
快適にリハビリを長く続けるためには、業者選びが肝心です。
設備、清潔さ、利用者、スタッフ、快適さなど自分の条件に合った業者を選ぶ必要があります。
これは、ケアマネに業者を数件探してもらい、体験を通じて確かめることが出来ます。
体験は、業者が送迎してくれるので、交通費はかかりません。
僕は、2か所目の体験で業者を決めました。
業者が決まると三者(本人、ケアマネ、業者)契約となります。
介護リハビリへの移行
医療リハビリの利用日数を気にしてリハビリをしている人は少ないと思いますが、日数満了前に介護認定とケアマネとの契約を済ませておけば、介護リハビリがスムーズに受けられます。
マスクマジック‼
マスクを二枚重ねで使っているのまネコです。今回は、コロナ禍でマスクをどう使えば良いのか、想像したくなるマスクの下について書きたいと思います。(この記事は、1分で読めます。)
マスクの使い方
コロナ禍で必需品となったマスクですが、ウイルスの捕集に効果のあるマスクの使い方は、不織布マスクをフィットさせて使うのが良いとされています。
でも、マスクをフィットさせるのは難しいのですよね。
なので、僕は不織布マスクにウレタンマスクを重ねてフィットさせています。二枚重ねにしても呼吸は意外と楽ですよ。
マスク芸と言えば「ざわちん」
メイクをアレンジして様々な人の顔真似をしている「ざわちん」を覚えていますか?
マスクをしているので鼻や口はわからない点に注目した芸風で、マスクマジックの走りですね。
マスクの下が見たい
マスクをしていると、人の顔は目で判断する事になります。
目で判断すると、ほとんどの人が美女・美男子に見えますので、気になる人がいたらマスクの下が見たくなるのが本性だと思います。
で、病院で働く看護師ですが、男女を問わずほとんどの時間、マスクをしています。
マスクの下が気になるところですが、想像した顔と実際の顔が①同じ、②まあまあ同じ、③全く違うの三択があるとするとどのパターンが多いと思いますか?
僕は、長く通院や入院をしているので、看護師の素顔を見る機会が多かったのですが、圧倒的に③のパターンが多いと言えます。(僕が勝手に想像した結果です)
「エッ」ってならないようにマスクの下は、想像の範囲で納めておいた方がいいのかもしれません。
ちなみに想像とほぼ同じだった看護師は、1人だけでした…
ボトックス注射
2020年10月、左手足の麻痺を改善するため、ボトックス注射を受けに行ったけど、治療せずに帰ったのまネコです。今回は、ボトックス注射の薬剤、用途、治療費や受診の様子について書きたいと思います。(この記事は、1分で読めます。)
薬剤
ボトックス注射に使う薬剤は、ボツリヌス毒素製剤と言われるもので、食中毒の原因となる「ボツリヌス菌」がつくるタンパク質「ボツリヌストキシン」を薬として用いられるように、加工したものです。
一種の「毒」ですが、正しく使えば薬になるといったところでしょうか。
用途
ボトックス注射は、緊張している筋肉に注入することで、リラックスさせる治療法で、1980年代から医学の1つとして取り入れられたものです。
美容目的としては、目尻のしわ取りなどに使われていて、皆さんもご存じの通り、多くの芸能人が使っています。
医療目的としては、脳卒中などに由来する痙縮(けいしゅく)、片側顔面痙攣(けいれん)、眼瞼痙攣などに使われます。
痙縮~脳の障害のため、手や足が勝手につっぱったり曲がってしまったりしてしまう状態
治療費
美容目的とした場合は、自由診療になりますので、高額になると思います。
痙縮(けいしゅく)などの治療で保険適用の場合は、3割負担で7万円~9万円だそうです(薬剤量によって違うが結構高い)。
受診の様子
僕はCMでボトックス注射の治療法を知り、主治医に紹介書を書いてもらい、MRIの画像や治療歴を送って受診しました。
担当は、大きな脳神経外科病院の院長先生で、「注射は痛いのかな」と緊張しながら診察室に入りました。
座ると左手を取って「どれどれ」と触診開始
どうなるのかと思ってたら、先生が顔を上げて「いやー、リハビリ頑張ってるね、この程度なら必要ないよ。」と褒める有様
不意を突かれた感じですが、あまり褒められることがない僕は、少しうれしさを感じました。
結局、治療は受けずに脳腫瘍の状態を見立ててもらい、受診料700円を払って帰ってきました。(♬チャンチャン)
僕は、結構麻痺ってると思ってましたが、ボトックス注射の治療を受ける患者は、僕より大変な思いをしているんですね。
最近の話➄
虫垂炎の手術を終えて、7月13日(通算8日入院)に退院したのまねこです。今回は、最近の話として、がんの原発と脳腫瘍の状態、腫瘍マーカーの推移、虫垂炎の手術、虫垂炎の症状について書きたいと思います。
原発と脳腫瘍の状態
5月のCTで原発の部分は、かなり薄く見えるようになり、今後消える事に期待です。
脳腫瘍については、最近の話で初めて書きますが、空洞が出来て少しずつ大きくなるという、とても不可解な状態です。
去年12月と今年6月の画像では、こんな風に見えます。
これまで2人の専門医に見てもらっていますが、決定的な答えが得られていないので、7月中に3人目の専門医に見てもらう予定です。
腫瘍マーカーの推移(4月以降)
4月 CEA 9.4、CA19-19 3.1
5月 CEA 22.7、CA19-19 3.1
6月 CEA 45.5、CA19-19 4.7
基準値:CEA~5.0下、CA19-19~37.0下
テセントリクを使うかの判断は、次回の腫瘍マーカーの結果次第になりそうです( ;∀;)
虫垂炎の手術
手術前日(7/6入院日)
麻酔科医師と麻酔科看護師の説明を受け、同意書を作成します。
麻酔科医師と話をした時に、制吐薬の点滴と尿管カテーテルの不使用(尿取りパンツの使用)をお願いしました。
しかし、尿取りパンツは、手術の妨げになるので却下されました(残念)。
病室で、臍の掃除と手術の邪魔になる陰毛の処理をします。
夕食後から絶食で、下剤(センノシド)を飲みます。
手術当日(7/7)
朝に浣腸剤を使って、腸内をきれいにします。
手術の同意書を作成します。
血栓が出来ないように、弾性ストッキングを履いて病衣に着替えます。ストッキングは、ぴったりしているので履くのが大変ですね。
手術に向けて気持ちを落ち着かせます(ふぅ)。
手術
僕が手術を受けた病院では、お腹に3つの穴を開け、内視鏡で手術します。
僕の場合、虫垂と腸管が癒着していて更に1つの穴を開けて剥がしたとの説明がありました。
お腹に穴を開けた場所は、右の図の通りで、青が通常で、赤が追加分となります(約2cm)。お腹を切らずに済んだのは幸いです。
なぜ遠い場所に穴を開けたのか?と聞いたところ、近くに開けると作業し難いとの事でした(なるほど)。
手術に要した時間は、1時間半で、手術後に目覚めたのは手術室、鼻水・痰が出て喉の痛みがありました。
制吐薬が少なく、気管内に挿入した酸素を取り込むチューブが喉を傷付けたと思われます。
痛み止めと抗生剤の点滴が繋がれていました。
病院によって違いますが、術後は翌朝まで安静、(病室に戻ると、全方向に柵を設置され、身動きが取れません)水分も摂れません。
術衣は着たまま寝ます。
術後
炎症値がかなり上がりました(術後は通常3.0だそうです)。
CRP(炎症値)
7/ 8 5.613
7/ 9 27.552
7/11 13.583
7/13 3.410
炎症値が下がるまでは、ソルテム3A(電解質)、ラコールNF(栄養剤)、タンピエ(抗生剤)、アセリオ・ロピオン(痛み止め)を点滴しました。
1日目(7/8)
手術で腸にガスを入れたので、お腹に張りと痛みがありました。
病室でレントゲン撮影がありました。お腹の痛みをこらえて、堅いレントゲン板の上に乗るのが結構大変でした。
全身を拭いてくれますが、起き上がれないので、体位を変えるのも大変でした。
食事は、本来なら手術の翌日昼からですが、癒着で炎症値が若干高く、食事はお預けとなりました。引き続き水分の摂取もNG
お腹の動きを活発にするため、看護師の付き添いで病棟内を歩きましたが、病室に戻るとめまいがして、1時間程動けませんでした(炎症値が高いため)。
2・3日目(7/9,10)
9日にガスが出ましたが、炎症が起きているせいか、再びお腹が張ってガスも出なくなりました。夕方から痛み止めの点滴が中止され、飲み薬(セレコキシブ錠)になりました。
退院後、点滴に頼らない生活を送れるようにするためだそうです。
10日には、傷口を保護するテープが剥がされ、腸の動きを活発にする漢方薬(大建中湯)が処方されました。
4日目~退院(7/11~13)
11日、ガスと便が出るようになり昼より食事、夜に点滴が終了となりました。今回も点滴台と一緒に行動する事が大きなストレスでした。
12日、退院に向け独自に歩行訓練をしました。
13日、血液検査とレントゲン撮影を踏まえて退院となりました。
退院後は、臍と虫垂のあたりに少し痛みが残りましたが、5日で痛みがなくなりました。
虫垂炎の症状
典型的な症状は、微熱やだるさ、みぞおちが痛い、吐き気、右下腹部が痛くなると言われていますが、症状は一律でなく、CTで撮影しないと診断が難しいそうです。
厚生労働省の調査(平成29年10月)では、10月中の何れかの1日で、虫垂の疾病患者の人数は、推計で数約3,100人、うち入院が約2,100人だそうです。
これに365を掛けても年間の患者数になりませんが、結構多いのではないでしょうか。
10代に多い病気ですが、全世代で発症しますので、虫垂が残っている方は、お腹の痛みが強くなったら虫垂炎を疑ってください。
虫垂が破裂すると生死を彷徨う事になり兼ねませんので…
耐性の話
薬の耐性ができて、分子標的薬が効かなくなった のまネコです。今回は、便秘を例にした慣れによる耐性と薬の耐性、抗菌剤について書きたいと思います。(この記事は、1分で読めます。)
慣れによる耐性
便秘の改善に良く使われているのは、センナと言われています。
センナは、アフリカ原産の生薬で、下痢(瀉下:しゃか)効果の高い便秘薬として知られています。
センナは危険なものでなく、昔は僕も使ってました。
しかし、長い間使うと、濃くしないと効かなくなり、やがて効かなくなります。
これは、慣れによる耐性で、体内にあるのが当たり前と認識されるのが原因です。
薬の耐性(薬剤耐性)
薬の耐性とは、抗体ができて薬が効かなくなった事を意味します。
がん細胞には、分子標的薬や免疫チェックポイント阻害薬、細菌には、抗菌薬(抗生物質、抗生剤)が有効です。
でも、薬を使い続けると、がん細胞や細菌は、生きるためにDNAを変異させて薬を効かないようにします。
これまで開発された薬が効かなくなると、また薬が開発されます。
薬の耐性と新薬の開発は“いたちごっこ”と言えますね。
抗菌薬は風邪に効かない
細菌に効果がある抗菌薬(抗生物質、抗生剤)は、風邪にも効きそうですが、風邪はウイルスが原因の病気なので、効かないそうです。
風邪を治す薬はなく、医者から処方してもらう薬や一般用医薬品は、「緩和」する効果しかないので、栄養を摂って静養することが風邪を治す近道だと言われています。